学士会館は96年の歴史を持ちながら、今年12月で一時休館となり、再開発されます。
一時休館を前に、千代田支部にて学士会館の見学会が行われました。
南側玄関の景
学士会館旧館・南側玄関。セセッションを現すロマネスクふうのアーチ、頂部にオリーブの葉が刻まれています。外部から階段で少し上り、中の風除室部分で再度上ります。地下階に採光通風をもたらすため、1階床レベルを上げたように思われます。
201号室へ…
学士会館で創建当時の特徴がもっとも残っているとされる201号室⑤…実際生演奏が行われたオーケストラ用バルコニー①、アカンサスの葉をモチーフとした持ち送りの意匠が特徴的です。201号室のロビー③④も格式高い内装デザインとなっています…
新館の結婚式場…
学士会館新館の５階の神前挙式の部屋…こじんまりとしていますが、格子天井で格式を現す一方、障子から溢れる光が柔らかく、親しみの湧く空間に思えました。こちらは新館なので解体となるため、これが見納めとなります…
スクラッチタイル🧱とステンドグラス🪟
スクラッチタイル張りの丹精な外観、開口部の形も縦長を基調に大きさも様々…各所に配置されたステンドグラス②③も美しいですね。旧館４階の宿泊室の共用廊下、二本のボーダーと木製に見える扉🚪も雰囲気がありました。
学士会館の再開発…
建物老朽化による再開発工事が来年から始まります。全面の白山通りが都市計画道路であることから、7m後退しなければならず、事業予算から新館は解体され、旧館の地上部が曳家され保存されるそうです😊2030年頃には工事完了予定との事で、後世にこの建築が残されるとの事で良かったと思います。
